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『アガルタ通信』

『アガルタ通信』

UNSURPASSED MASTERS VOL.8

『アガルタ通信』UNSURPASSED MASTERS VOL.8 
1999年5月9日  リハーサル@Gクレフ
参加メンバー:濱 雅寛g、山田 賢g、西村伸雄tp、河合伸哉ts、瀬尾高志b、酒井秀一ds、

*スターライト・キャビンでのライブのあとベースの中村が辞める事になった。次のベースは最初、山田さんの大学の後輩のS氏がやる予定だったが、中村に紹介してもらった瀬尾高志(当時19歳)が最終的に残った。決定的だったのはウッド・ベースが弾けるということだった。電気楽器の中のウッド・ベースの音は非常に魅力的なサウンドになるのだ。1999年は3月からリハはやっていたが濱、山田、西村の3人だったり、ベースのS氏のオーディション的なものだったりしていてバンドのサウンドを作るまでにはいってないらしくテープ録音していない。瀬尾bが確定してすぐのリハが5月9日である。この日は三輪dsが都合が悪く『BBCセッション』でお世話になっていた酒井秀一さんにトラを頼んだ。(酒井さんはクラブ・ハイツで演奏していたプロだが、仲良くしてもらっていたのでお願いした)

*5月9日最初の演奏は『スパニッシュ・キー』dsがいつもと違うので違和感があるし、瀬尾bも乗り方が平坦だ。その中で西村tp頑張る。いまより『スパニッシュ』なフレーズを連発しなかなか良い。『山田フレーズ』の後、濱の完全ロック・ギター・ソロ、河合のソロがキチンと聞こえるのはマイクを使用しているのだろう。デイブ・リーブマンを意識しているようなソロ展開だ。山田gのソロはいきなりワウワウで突入する。それに呼応して濱gもワウワウでバッキング、全体もアウトし強烈。今の瀬尾bなら仕掛けるところだがリズム・キープでテンパっている。『何だ、このおじさん達は?!』と思ったに違いない。曲が終わり笑い声で終わる(いつものパターンだ)2曲目は『ビッチズ・ブルー』。濱『これはベースの独壇場だからね』瀬尾『これ、キーはなんですか?』濱『何でもいいんだよ、ちょっと弾いてみ』瀬尾ベースを弾く。濱『中村より覚えがはやいなあ』等々瀬尾をほめまくる。これは今、瀬尾に辞められたら大変だから、おだてているに違いない。この後ds酒井さんにリズムの説明。瀬尾bが譜面通りに弾き始める。酒井さんも探り探り演奏。まあ他の人は慣れた曲だから余裕で演奏。瀬尾bがソロをとらされる。しかし何もわからないなりにソロをとる19歳もたいしたものだ。終わって濱が『最初にしては良いよ。凄いなあよくできたよ』と瀬尾をほめまくる、これも辞められたら困るからに違いない。次は『VooDooDown』ほめられて調子に乗った瀬尾が少し速いテンポでVooDooDownをリードする。酒井dsも控えめにサポートして好い感じだ。『バック・シート・ベティ』のイントロが始まる。この頃は2曲をつなげて演奏するアレンジだった。ここで『16っぽく弾いて』と濱が瀬尾bに注文。瀬尾が適当に弾き始め曲が始まる。(ちっとも16っぽくないけど)『スパニッシュ・キー』がまた始まる。2回目だが流してる感じの演奏だ。山田gのソロがアバンギャルド!また笑い声で終わる。『ビッチズ・ブルー』が始まる。瀬尾bまだ演奏自体がカタイ。dsも普通の8ビートになってしまっている。『タイム・アフター・タイム』が初めて演奏される。これはテーマのみの練習。まだまだ西村tp音が不安定だ。この後『VoodooDown』『バック・シート・ベティ』を再び演奏し、この日のリハは終わる。濱『よし!』の声。これは瀬尾がバンドでやっていけると確信したからだと思う。



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